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往きて迷いし物語

もるあきがトールキン教授やPJ監督に翻弄されるブログ・『この世界の片隅に』備忘録

HOME読書会第三回第一部 エルダールの法と慣習 一週目

 ついに始まりました!主催のdisp様や訳をしてくださっている皆様には感謝を申し上げます<(`・ω・´)

 カメハメさんがまとめてくださったトゥギャッターはこちら
HoMe読書会第三回・第1部「エルダールの法と慣習」第1週
http://togetter.com/li/981479

 私が最初に受けた印象が、フィンウェの再婚が早くてフェアノールが可哀想、というものでした。で、まとめでは私勘違いしたまま発言をしているけどこの15年はヴァラール暦(ヴァラール年)? およそ150年。

ヴァラール年(中つ国wiki)
http://arda.saloon.jp/index.php?%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%AB%E5%B9%B4

 じゃあ父の再婚に傷つく小さなフェアナーロ(フェアノール)はいなかったんだ! と思ったけど、ミーリエルが眠りについてからヴァラール会議の結論が出るまで2年(およそ20年)、その間にフィンウェが再婚の申し立てをしたということなので。
 シルマリルの物語にフィンウェが「ミーリエルが幼いフェアナーロのそばにいてやれないこと」を嘆くシーンがある(この時のフィンウェはミーリエルが永遠の眠りを選択するとは考えてなかった様子)ので、やっぱりフェアノールが幼い頃〜少なくとも身体が大人と同程度に成長し結婚適齢期になる前に再婚したいと言い出したんですねフィンウェさん(u_u)

(※6月5日の追記
 dispさんより教えていただきました!
 ヴァラール年一年でのエルフの成長度合いは太陽暦一年に相当する、とのことです。
HoMe10のMYTHS TRANSFORMED,Amanに詳しく載っているそうです。

 また、悠樹さんより教えていただきました。
 子供が幼い頃母親がいないのは可哀想、ということに関してヴァラール会議や後の展開でヴァラールとミーリエルの意見が見られる、とのことです。
 ヴァラールの会議も読まなくては!追記ここまで)

 フィンウェさんが再婚したい理由がよくわからないまま(もっとたくさん子供がほしいという言葉通り受け取っていいのか)読んでいたので、他の方の意見が知れてよかった!
 でもやっぱりまだ自分の中では消化しきれてないので、時間があったらここ読むとこんなこと書いてあるんだよーと教えていただいた箇所も読みたいです。そのうち(x_x;)

 読書会の開始と前後してこういう記事が出てきたものだから、トールキン警察大喜利もありました。一番のトールキン警察はクリストファー教授だとか何とか。

指輪物語ファンが漫画家に激怒「ゴブリンやオークは変質者じゃない」
http://www.news-postseven.com/archives/20160528_416602.html

 またこれをきっかけにして「トールキンが物語を書いた意図」に関して様々な意見が飛び交った(未確認)ようです。

 一方私は「教授は神話としてのシルマリルの物語にどのような機能を持たせたのだろう? 心躍らせる素敵なお話という目的の他に」などと考えておりました。

 シルマリルの物語の神話としてのはたらきは、世界の成り立ちを語り、どのヴァラ、ヴァリエが何を司るのかを教え、世界が影に傷つけられたことを教えるものです。新たな法を作る時は神様たちも話し合って結論を出さないといけないとか、エルフも出産で亡くなるとか…。

 悠樹さんがヴァラール会議をまとめてくださったのですが、独裁は良くないからと公正であろうとすると合議制になり、しかしとても時間がかかりますね。意見のすり合わせをしようと思ってる人と自分の意見で相手を負かそうと思ってる人がいたりして…。
 創造主は法の細かいとこの改正まで面倒みてはくれないんです。そんな暇ないぐらい忙しいのかも。

 フィンウェとミーリエルとフェアノールのことが気になりすぎて、出産で母親が亡くなる神話物語の絵本をたまたま見つけて購読したりもしました。

 『くまののかみさま』というこの絵本、昨日からダイマしてるけど、これたぶん和歌山に行かないと手に入らないやつかもだ。

f:id:momomomo1232:20160604132345j:plain

 そして予習復習が進まないまま2週目に続くヽ(=´▽`=)ノ


修正・追記
×ミーリエルが永遠に眠りを選択する
→○ミーリエルが永遠の眠りを選択する
 マンドール(マンドス)の館で傷を癒やし憩っていたミーリエルの魂は離婚争議を経てその後ヴァイレの下でフィンウェやノルドールの歴史を記した綴織を織っている。
 と書くと何だか、生きる肉体を放棄した罰を受けているようにも感じられる。後妻と子どもたちのことを綴るのはまだしも、フィンウェの死やアルクウァロンデの同族殺しを(ヽ´ω`)

×ヴァラ、ヴァイレ
→○ヴァラ、ヴァリエ

6月5日の追記
 本文中の該当箇所にも挿入しましたが、ブログを見た読書会メンバーの方々よりご指摘をいただきました。フォローありがとうございます!

dispさんより
 ヴァラール年一年でのエルフの成長度合いは太陽暦一年に相当する、とのことです。
HoMe10のMYTHS TRANSFORMED,Amanに詳しく載っているそうです。
 次々に読みすすめなくては(;・∀・)

悠樹さんより
 子供が幼い頃母親がいないのは可哀想、ということに関してヴァラール会議や後の展開でヴァラールとミーリエルの意見が見られる、とのことです。
 ヴァラールの会議も読まなくては!


 くまののかみさま・熊野権現縁起・熊野の本地における異常出産

み熊野ネット>熊野の説話>熊野の本地
http://www.mikumano.net/setsuwa/honnji0.html
 こちらのサイトに絵本より詳しい内容がありました。
 子供のいないマガタ国の王が信仰心の厚い五衰殿の后を寵愛し、やがて后は妊娠したが他の后たちが嫉妬し…という話です。
 京極夏彦の小説『姑獲鳥の夏』で異能の人物が異常妊娠を経て産まれる理由を説明するシーンがありました。めちゃくちゃ簡単に言うと、スゴイ人だから普通に産まれたはずがないと、語り継がれるうちにありきたりではない産まれ方を捏造されてしまうんですね。ものすごく長い妊娠期間を経たとか、有名なところでは脇の下から産まれたブッダとか。
 『熊野の本地』では他の后らに妬まれ迫害され異常に早い出産の後、母后は首を切られて殺されました。死体の乳を飲む赤子にはぎょっとしますが切なさも感じられます。本来なら待望の王子として祝福され誕生するはずだった赤子が産まれ方と言い育ち方と言い只者ではないことが示されています。

 シルマリルの物語が人間のそれも古い時代から語り継がれる伝説ということであれば、ミーリエルとフェアノールの話も後世に捏造された部分があり、その意図するところは…と読み解くやり方もあるのですが、エルフの歴史なのでたぶんそんな部分で盛られてはない…しかし教授の意図したものは何かあるはず…(´ω`)

コトバンク 熊野の本地(くまののほんじ)
https://kotobank.jp/word/%E7%86%8A%E9%87%8E%E3%81%AE%E6%9C%AC%E5%9C%B0-831048

 異説もあり、こちらは動物と僧に育てられた王子が王を訪ねていくと母后が蘇るパターンも載っています。『熊野権現縁起絵巻』を元にした『くまののかみさま』でも母后は蘇っており、王は(嫉妬深い后たちのいる)国が嫌になって母后と王子、僧らを連れて安住の地をあちこち探して紀伊に落ち着いた、と。
 熊野に祀られている母后は伊邪那美(イザナミ/千手観音)、王子を育てた僧は家津美御子大神 (ケツミミコオオカミ/阿弥陀如来)、王が伊邪那岐(イザナギ/薬師如来)、王子は天照大神(アマテラスオオカミ/十一面観音)であるということです。神様の前世に仏様をあてはめて、さらに間に人間としての生を挟む本地垂迹ややこしい(T_T)

 だいぶ話が逸れてしまいました。まとめにも出てきていましたが、古事記日本書紀イザナミによるカグツチの出産、死の方がミーリエルとフェアノールに近いですね。イザナミの前世を五衰殿の后としてマガタ国に下った千手観音とすると、彼女(?)は二回も異常出産させられてるのか…異常出産しているから前世としてあてはめられたのか…(-o-;)

 参考:熊野本宮大社
http://www.hongutaisha.jp/about/

6月11日追記
 ヴァラール会議の部分を読み進め中(・∞・)悠樹さんのまとめのおかげで読みやすいです。ありがとうございます。

 HoMe10P257にミーリエルに関する描写。
 彼女の髪は銀のようで、彼女は草の中の白い花のようにほっそりとしていた…
 刺繍が得意なことはすべての原稿に共通して書かれているのかな? 彼女のセレンデあるいはセリンデという呼び名は刺繍を(よく)する人(女)、彼女にこの名前がつけられたと同時に歴史の綴れ織りを織る役目が課せられた…のかも。

 ミーリエルの髪の色が銀色なので、フェアノールの髪色にもその要素が混じっていて、鋼のように輝く黒髪が時折銀のように見えたらいいなあと思いました。

 会議は続く…(まだ読めていません(>o<))