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往きて迷いし物語

もるあきがトールキン教授やPJ監督に翻弄されるブログ・『この世界の片隅に』備忘録

ゴブリンスレイヤー1巻2巻ざっと読み

 ライトノベルの試し読みページに「登場人物がピンチに陥るシーンがある」という注意書きが記載されたことが話題になりました、『ゴブリンスレイヤー』(蝸牛くも 著、
神奈月昇 絵、GA文庫(SBクリエイティブ株式会社))を読みました。

「ピンチになる描写が含まれています」という注意書きがあったので最近のラノベはヤバい?
http://togetter.com/li/956173

 ざっくり言いますと、「ゴブリンが人間、特に女性を襲い、その理由がある程度納得できる」と「トールキンファンタジー小説へのオマージュ」を両立させている良い作品でした。ファンタジーをあまり知らないので小説以外にも参考にされている作品は多数あるのかもしれません。
 『陰陽師』(夢枕獏)ネタも出てきたりして、そういえばあれもファンタジーだったなあと感心するなどしました。

 誰もやりたがらない仕事を率先してやる主人公の物語は純粋に面白いです。展開にも無理がないし、挿話も短いながら理解しやすいので読んでてストレスたまりにくいのもいいです。

 ただ会話の調子や女性キャラの描写などあまりにも「ラノベファンタジー」の文法に則りすぎているので、疲れている時に読むとイライラします。個人の感想です。耐えられなくなったら読むのをやめるだけですし、どうしても変えてほしいとかではないです。たぶんこういう文章や展開なのも作者の意図のうちなんだろうなー程度の理解をしてます。
 あと、イラストはとてもきれいだけど露出度が高くて妙にくねくねした女性を見ていてつらい、とかはありますね。私はこの小説やレーベルのターゲット層ではない、それだけの話なんですが。
 助けてホークアイ…。
https://twitter.com/y_yoshihide/status/355318978232590336
ホークアイ・イニシアチブ(ホークアイやアメコミの男性キャラクターに女性キャラクターと同じポーズを取らせること)

 逆に言えば、私の苦手要素があるにも関わらずこの話はとても面白いと思います。主人公の手際の良さ、徹底ぶりは作者の蝸牛くも氏がTRPGを好きだという話を聞けばなるほど納得がいきます。各キャラのダメージや残りあと何回呪文を使えるか、などの描写も気に入ってます。良い作品です。

※注意書きをされる程度にはグロテスクな展開もあります。