往きて迷いし物語

もるあきがトールキン教授やPJ監督に翻弄されるブログ・『この世界の片隅に』備忘録

『この世界の片隅に』公開一周年記念上映@テアトル梅田

 2017年11月12日、ついに映画の公開から一年が経ちました。まだまだ映画館で上映されていて感激するばかりです。全国の映画館やリピーターの方たちのおかげです。ありがとうございます!

 その記念すべき日をどうにかテアトル梅田でむかえることができました。午前中は新宿で監督とのんさんの舞台挨拶があり、尾身さんと岩井さん、山本さんや真木さんも登壇されたいへんな盛り上がりだったとか。大阪には片渕監督が来てくださいました。

 上映後の監督のお話の中で印象に残ったエピソードをいくつか。メモも取ってなくてすごいふんわりした記憶で書いてるのでいろいろ間違っていたら申し訳ありません。監督も言葉を全部話し切らないでこちらで補う場面もけっこうあったので、こんな表現するのか?と思ったならばそれは私が補ったり記憶の中で自分の口癖とすり替えてしまった部分かと思います。ご了承ください。

 

 この日は監督ものんさんとひさしぶりの舞台挨拶だったので、のんさんが去年からたくさん頑張って挨拶を務めていたことをニコニコしながら話されていました。挨拶に慣れていないのんさんが言葉につまると体を動かして間をごまかすとかの話を身振りを交えながら再現していて、以前に監督が舞台挨拶に遅刻した時も15分ほどのんさんが一人でがんばってくれてすこぶる評判が良かったと。この時のことは記事になっていました。

www.oricon.co.jp

 小躍りするのんちゃんの様子はこちらの記事でご確認ください。

www.nbpress.online

 メキシコへ行った時に、のんさんの着物や何やの衣装をスタイリストさんが大量に用意していたので空港から持ち帰るのにこちらの車を使ってもらったらすごく感謝されて、そのお礼というのか、日本アカデミー賞に着ていくタキシードを準備していなかった監督をのんさんのスタイリストさんが採寸してくれて用意してもらえて本番に間に合ったというお話も聞けました。間に合わなかったらパイナップルのジャケット(その格好で登壇する)になるところでしたと。

www.cinematoday.jp

 

 パイナップルジャケットは『PON!』でしたね、日テレの番組でプレゼントされたもので、私の地方では見られない番組だったので今確認のためにググったら、これも本番で袖の長さが合わなくてコトリンゴさんのスタイリストさんが応急処置をしてくれたというツイートが出てきました。のんさんのヘアデザイナーさんが監督の髪を気にして舞台挨拶前にちょちょっと整えてくれるそうで、昨日もそのデザイナーさんが監督の髪をちゃんとしたとのことでした。

 

 今回梅田にわざわざ韓国の富川国際アニメーション映画祭の受賞盾と町山大賞のメダルを持ってきてくださって、お話のあとのサイン会のあいだだけ見られるようにロビーに展示してありました。監督によるとその富川映画祭の関係者の方がアヌシーで作品を観て「自分たちの映画祭でこの映画を上映したいので是非とも出展してほしい」と言ってこられたそうで、それで長編部門に出してグランプリをいただいたのですけれど、その時も「自分たちの映画祭で上映できて賞ももらってもらえてたいへん嬉しい」とそういった流れだったと思いますが、喜んでくださっていたことを監督が話されていて、そうやっていろんな国の方たち映画祭や映画館、公民館だとかの人たちが上映につなげてくださって日本や世界で盛り上がっていることを監督ご自身がたいへん感謝されていて喜んでいるのをいつもツイッターで拝見しているのですが、直接お話を伺って私も感激してしまいました。

 

 町山大賞のメダルは町山智浩さんはあまり日本に来られないのに立派なメダルを作ってくれてテアトル新宿に託されていたものを昨日新宿のロビーで手渡されそうになっていやこれは舞台上でやろうってそういう流れになったみたいです。…と。

 そういえば話の途中でアヌシーのトロフィーも持ってくればよかったなと仰ってましたが、あれはなんか重そうだしぶつけたら壊れそうなので(;´Д`)いや機会があれば見てみたいですけど。


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 長いバージョンを作る話もありまして、どうも昨日発表するという事前の打ち合わせはなくて真木プロデューサーが当日になって言っちゃったのかな。それで正式発表ですということで。最初に長いのを作るって話が表に出たのもオタキング岡田斗司夫さんと真木さんとの対談だったかで今調べたらこれ2016年の12月4日ですか、かなり早い段階で出てたんですね。この時は監督もなんで今言っちゃうの、的なことを思ったみたいです。公開して一ヶ月も経ってないのに完全版つくるってなったら客足鈍るかなという不安もありますよね。実際今年の8月9月頃にBD買おうか迷っている人の中には完全版が出るならそちらがほしいと言ってる人も見かけましたし。結局この岡田さんの配信を見ているようなコアなアニメファン層とは違う層にも広くヒットしたので興行としては成功できたわけですが。プロデューサーの仕事としてサプライズだとか人が必ずしも喜んで受け入れてくれないこともやるっていうのがあると思うんですけど、その仕事を全うされているのかなと思いますね。

 岡田斗司夫ゼミのこの対談が入ってる回の評判が良かったので今無料公開されているのですが長いです。この中でガンダムの話もされてるんですが、今作られている『THE ORIGIN』のリリーズっていうのはいわゆるファーストシリーズを別角度から描いた作品なのでもうネタバレもなにもないということで先の展開もどんどんはなされているので、もし将来ガンダムを見るつもりならこのガンダムのドズル語りの部分は飛ばして真木さんが登場するところから見ていただきたいです。

 ドズル可愛いですよね。先日『激突 ルウム会戦』を鑑賞したのですが、なかなか胃の腑にきましたね。今回は特に『この世界の片隅に』ファンにもおすすめの話なんですが、これの前に4巻あるのと一年戦争始まったところで次回に続くので、今からTHE ORIGINのアニメ見るとしたらある程度きりのいいところまでいってからの方がいいのかな…。先を知りたいならファーストシリーズとか漫画の方読んだらいいのですけど。

www.youtube.com

 つい長く語ってしまったのですが、対談は面白いので是非見ていただきたいですね。

 

 「最初の構想から30分カット」の話もこの動画に出てくるんですが、昨日の監督のお話では120分越えると映画館の負担がきついので上映版は120分+オープニング・エンディングで129分(エンディングが二つあるので)を映画館に納得してもらえたということです。テアトル梅田の古野支配人の方を見ながら話してました。

www.cinepre.biz

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 古野さん今後はテアトル梅田を離れられるそうなので、昨日お顔を拝見できて良かったです。今までありがとうございました。

 原作はもっと長いのでちゃんと作ると長くなるけれど、それも映画館でかけたいとの意欲を監督も映画館側も持っておられました。もうあの今上映している作品とは別の映画になってしまうと。ちょっとこのあたりすでにツイッターでニュース見て知ってたにも関わらず興奮しちゃってちゃんと聞けてなくて申し訳ないです。

 

 ひさしぶりに映画館で観て、テアトル梅田さんでは一年ぶりになりますが、以前聞けてなかった音も聞こえてきて、新しく音を調整されたのかな。やはり映画館で観るのはいいものですね。映画鑑賞の感想も書きたかったのですが少し疲れてきたのでいったんここで切ります。

 

 素晴らしい原作を描かれたこうの史代先生、素晴らしい映画を作られた片渕須直監督をはじめとする『この世界の片隅に』の制作にかかわった皆様、配給を決断したテアトル東京様、上映してくださった映画館や各地の映画祭や公共施設の担当者様、それらを支えてきたファンの皆様にお礼をお申し上げます。ありがとうございます。

 

 忘れないうちに書いておかないといけないことがあって、当日テアトル梅田さんでは前予告なしで時間になったらすぐ映画を上映します、ということだったんです。劇場内に入ったらスクリーンにのんさん出演のCMが流れていて、移動しつつだったのでちらっとしか見れなくてどちらの企業の広告かわからなかったのですが、映画館の方で交渉して流してくださったんだなと思うと本当に細部にまで行き届いた上映だったのです。ロビーに飾られていたスタンドやケーキ、似顔絵や手作りのグッズ、各国チラシ等々…。

 一年ちょっと前にすずさんの声が発表されて、のんさんファンが原作ファンと監督ファンに合流するかたちでずっと盛り上げてきたんですよね。それからこの映画そのもののファンという方たちが増えてきて、嬉しかったですね。