往きて迷いし物語

もるあきがトールキン教授やPJ監督に翻弄されるブログ・『この世界の片隅に』備忘録

この世界の片隅に海外渡航報告会@大阪

 2017年11月26日、『この世界の片隅に』海外渡航報告会が大阪のYMCA国際文化センターホールで開催されました。海外渡航報告会としては10回目で、この回のあと名古屋で開かれた11回目で報告会は終了しました。片渕須直監督、真木太郎プロデューサー、そして司会を担当された山本和宏ディレクターとゲストとして登壇された皆様方にはお疲れ様でした。スタッフの方々もありがとうございました。

 

 当日とったメモを元にメキシコ編のみ文章化。

 

 26日の報告会は11時半から13時までドキュメンタリー動画を見ながら監督と真木さんのみっちりとしたトーク。司会進行は先述しましたが『この世界の片隅に』制作宣伝の山本さん。

 まずは各国の予告編をみんなで観ました! 動画はネットで見つけたものなので会場で流れたものとは微妙に違う部分もあるかと思いますが…。

ワールドオフィシャル版

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 2016年の…秋…?に公開されたものですね。コトリンゴさんの歌がしみじみいいですねえ。

 

台湾版

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 台湾では7月の上映でしたので受賞歴なんかのコピーが入ってます。

 

吹き替えのドイツ版

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 「呉~」が「くーげー」と聞こえるドイツ語版。晴美さんの声に注目してくれ、と言われました。確かに可愛い!

 

特別編集のフランス版

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 フランス版は効果音が大きくて空襲シーンは怖かったですね。フランスでの公開は2017年9月だったのですが、この時期でもまだ公開版にはない桜の木の上にリンさんのシーンが入っています。

 

 監督から、当初は2017年5月に報告会をする予定だったけれど11月になったのですが、5月にやってたらそんなにたくさんの国をまわってなくて(2月にメキシコ、3月に香港に行ったぐらい)話すこともそんなになかったので、11月になって結果的にはよかったかな、というようなお話がありました。昨日(2017年11月25日)は第二の故郷・広島にいて、今日は大阪、第一の故郷だと。大阪出身なのでわりと大阪の上映にも来てくださっています。

 いろいろな国へ行ってたくさんの友人を得てきた話をします、と監督(たぶん…真木さんかもしれない)そうそう、冊子が配られたのですが海外展開スケジュールにヌケがあるのでちゃんとしたものを(CF参加者に)送りますと真木さんが言っていました。海外でも国内同様に映画祭や雑誌や大学や有志の企画だとかで上映されているのですよね…。全部把握している人いるのかな(そんな心配しなくてもMAPPAの人が把握してるよ)

 メキシコの映画ジャーナリストのフリオさんが、けっこう辛口な人で3月に初めて会ったのだけど、(『この世界の片隅に』が)生まれて初めて5つ星をつけた映画ということで再上映にこぎつけてくれた、と。日本で例えるとTOH○グループで上映してた映画を少し経ってから松○でやるみたいな異例のことを成し遂げられたそうです。メキシコの映画館もやっぱり系列があるんですね。その前例を覆したというのはかなりすごいことなのだと思います。

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 この動画でのんさんにインタビューしているのがフリオさんです。

 エリカさん(メキシコのすずさん)にもインタビューしています。(Entrevista a Erika Langarica, voz de Suzu en En este rincón del mundo

 

 ドキュメンタリー映像を見ながらのお話が始まりまして、2017年2月にメキシコに行く時に、前にはなかった直行便がANAでできたのでそれに乗ってドキュメンタリーにも飛行機の映像も使ってありました。このANAの映像のおかげで「かなりちゃんとした編集のドキュメンタリーだな」というのが即伝わってきました。

 のんちゃんが一日遅れでメキシコに到着したので監督が迎えてたのですがかわいい♡とだけメモしてあります。そりゃそうだろ。のんちゃんメキシコ語の挨拶を練習しています。メキシコはラッピングバスも走ってたりしました。ジャカランダの薄紫の花が咲いていて、日本でいうところの桜に相当する春を告げる花、花言葉は「栄光」「名誉」。

 片渕監督はメキシコを訪れるのは2014年4月のMIFF(Mexico International Film Festival | Mexico Film Festivals - Home)以来(1300日の記録[片渕須直]第76回 メキシコでの『マイマイ新子』 | WEBアニメスタイル

 ワールドプレミアはこれが初、2016年の東京国際映画祭でもお披露目はあったのだけど主演女優さんを呼んで華やかなのはこれが初めてということですね。のんちゃんの足元のたんぽぽはメキシコの方が一つ一つ手作りされたそうです。会見の背景に使うスポンサー名を表記したボードにちゃんとANAもあります。

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  メキシコのすずさんを演じられたエリカ・ランガリカさんも登場しての賑やかなプレミア。

 少しだけメキシコ版の映像が流れましたが、日本語の字幕は縦書きで画面左側にありました。これなら多言語字幕にも対応できる…。

 上映後、監督がお客さんに感想を聞いていました。草を食べているシーンを見てどう思いましたか? という質問に母親が貧しかった頃の話を思い出しました、と返答がありました。メキシコは比較的近年は戦争がなかったので共感してもらえるか…といった懸念もあったようなのですが、貧困という点で共感があったようです。

 エリカさんのアフレコ風景も流れました。すずさんがお料理をしているシーンで、もっと楽しそうに、すずは楽しく料理をしているのだから、と指示を受けていました。のんさんとの対談もあり、かわいい~と見ていたのでメモできず…でも確かのんさんが映画きっかけでお料理をするようになったとかの話をしていたと思います。エリカさんも「厳しい生活の中で楽しそうにお料理をしている」と語っていて、すずさんとしてアフレコをされたお二人にも印象に残ったシーンのようでした。

 日本語とスペイン語(南米スペイン語)で「ありがとう、この世界の片隅にうちを見つけてくれて」を言ってシメ。

 メキシコ国内三箇所でプレミアがあり、のんさんも車で移動。「雲一つない晴天の下にカラフルなものが一つあるとパキッとする」と言っていて、この時は何のことかわからなかったんですけど、後で出てきた映像を観るとメキシコは家がカラフルなんですね。街中じゃなく道沿いに一軒だけ建っていたりしたのかしら? メモ取りながらなので見逃しも多くて…。

 お着物のんちゃんかわいい(メモまま)

 マツダの工場があるグァナファトにも赴き、世界一美しい街にはしゃぐのんさんオフショットかわいい。街角や壁の前でポーズ決めて映ってるんですよ…。のんちゃんとのんさんが混在していてすみませんが表記のゆれに私のはしゃいだ心を感じ取っていただければ幸いです。

 マツダの工場の人がたくさん来てくれて、日本人来てくれたけどメキシコの人にも見て欲しかったなーというお話。

 2014年のアグアスカリエンテス国際映画祭以来にセシリオ・ヴァルガスさんと再会。アニメーション監督で片渕監督がスペイン語できないのでワークショップで英語を訳してくれた方です。(1300日の記録[片渕須直]第77回 メキシコにおける『アリーテ姫』 | WEBアニメスタイル)この話を知っているとドキュメンタリー動画での再会シーンが非常にエモいのです。いつか一緒に映画を作りましょうと言っておられました。

 監督いわく、リアルタイムコメントで、フェイスブックでは会えるのに(実際会おうとすると難しくて)地球の裏側のいる人とまた会えた…と、こみ上げてくるものがあったようです(あくまで筆者の目線なので尊みを感じて盛り過ぎたかもしれない…どうだろう)

 

 メキシコの次は2017年2月の香港。香港の観客に向けてのんさんごあいさつ動画が用意されたのですが、これはじつはメキシコで撮影されたもの。ドキュメンタリーのスタッフが同行していたので、こういうところで機転が効くんですね。

 のんさんあいさつ動画はこちらから

《謝謝你,在世界角落中找到我》今日上映啦!聲演女主角 #浦野鈴 的 #能年玲奈 (Non) 更特意錄製短片,用廣東話同香港觀眾打招呼及為大家介紹角色!大家買咗飛未呀?
https://www.facebook.com/EdkoFilms/videos/1464306600306327/ 

 

 香港の観客からの質問で「手を強調しているがなぜか」とあり、監督の答えは「右手で家事をして、家事をすることで(嫁ぎ先の誰も知り合いのいない呉の北條家に)居場所を作れたが、その右手を失う(私感・居場所を失い、獲得する取り戻すことにすずさんの人生にとって大きな意味がある、絵を描くという内向きの行為ではなく言葉で自分の気持ちを示す外向きの行為によって?)」といった内容でした。短いメモを補完しつつなので細かいニュアンス等違っていたらすみません。

 

 メキシコと香港の部分だけどうしても書きたかったのでとりあえずここまで。後日追記・補完できたらいいなあと思います。できなかったら許して欲しい。

 

メモ書き起こし

2017年6月 ロスアンゼルス

プレス向け上映会、オスカーを狙うか?質問真木さんにふってごまかす

 

2017年7月 台湾

あまちゃん人気でのんさん大人気!「シェイシェイ」

ラッピングバスなどコラボ「牛丼を食べて呉へ行こう!」行った人いるのかな?

映画祭で誕生日ケーキに興奮し手がひらひらするのんさん動きがふわふわしてかわいい。(知ってた)

 

世界中でワークショップをする。こんな試みをしている。

みなさんに伝わってくる。いろんな国でやった方がいい。

メキシコで2回、ここまで調べた~東京、大阪

アメリカのインタビュー、電話では図を示して説明できないのでスカイプを通してのインタビューに立ち会った配給会社の作品への理解が進み、それをどう観客に伝えるか考えるようになる。

 

フランスドキュメンタリー映像

2回行ってる(アヌシー・公開)

世界で一番大きいアニメーション映画祭

アヌシーにはタンポポが咲いていた

牧場でベルを鳴らす監督

きんぽうげはラッシーで牛の薬になるから知っていた。

昔ながらのたたずまいの街

今年は中国特集

なのにオープニング作品として上映される(?)

上映前に紙飛行機を飛ばすのをツイッターに投稿

すぐに日本のファンからリプがついて

すぐうしろに日本の人たちがいることを感じながら(=・ω・)ノ

 

ティボーさん

日本の作品をフランスで紹介しているこうの作品を紹介したのもこの人

 

アヌシーのあとでフランス版予告映像作った

昭和表記を西暦に直せないかと提案(ナンシーさん?)

 

感想

「時間をかけて丁寧に描いていた」

「最高!監督の話も聞けたし」

「映画とアニメーションの中間みたいな…」

と言ってる人達は英語字幕で観ていた国際映画祭だから(尊敬しかない)

監督はまだフランスのすずさんの声が決まってなくてどうしようどうしよう

 

 アヌシーのまちはアリーテ姫の城下町と同じ大きさ

「ここに会社を作りましょう」 楽しそう

イランさん

フランスコーディネーター

アリーテから作品の紹介を続けてくれている

ここまで調べたフランス編にティボーさんとイランさんついてくる

イラン?笑ってるここまで調べるかと苦笑

質問 「原爆を光だけで表現したのはなぜか」

 パソコンのフォルダに熱戦で目を焼かれた少女の画像が入っているがあなたはそれを見たいですか?

シンとなる

原爆の悲惨さには色々なレベルの悲惨さがある

(筆者感想、今の観客はそれを知りたければいつでも知れる環境にある、知ろうと思いさえすれば5分もかからずたどりつける。)

アニメニュースサイトの運営者、目をうるうる 

「観客を信じている

感動して(読めない)」

フランスのジュンク堂でサイン色紙を売っている

サインしながら相手の名前を入れようとしてYour name?"あの映画みたい 

(筆者感想フランスのオタクは英語を勉強して理解できるレベルになって映画祭に来ている、えらい)

 

アヌシー長編審査員賞受賞 

蝶ネクタイまでしめてた真木さん背中に紙(関係者席の…

みなさんの心の中にすずさんが生きていくことが幸せ

 

7月(聞き間違えた? 7月にも渡米されてたっけ) ロサンゼルス トークセション

 

9月 パリ シャンゼリゼにすずさんの看板が

凱旋門近くの映画館でワークショップ

軍縮国粋主義の高まりを描くのでなくひとりの女性の成長を描く

(スイリさんの発言?

すずさんを創り出した…

今生きてたら92歳

質問 「なぜ最後に母子を出したのか?」

呉は広島(の爆心地)から20km爆風が届くのに55秒かかった

熱線で頬があたたかかった

いろんな段階のことがあった、原爆被害

広島と呉の距離感に気づいたこうの先生

もうひとりのすずさんを描かないといけないことに気づいた

もうひとりのすずは左手で娘の手をひいていた

その(すずさんが遭ったかもしれない被害)可能性を描かないといけない

 

上映後、カルチェラタンの映画館の前でずーっと語り合う若い人たち

「日本のアニメに興味があってとても面白かった」12歳になったばかりの少年

フランスの学生さんに話を聞く

なんこうめしはどの国でも興味がある(真木さん

ダンケルクダイナモ作戦)の頃イギリス兵をかくまっていた」

「ドイツ兵に捕まって収容所に入れられていた」

カンボジア出身、内戦を逃れてフランスへ

 祖父と街をあるきまわるデザートを買って散歩して

 内戦始まったときは全部(あるきまわれる街、デザート)なくなりました

 あずきのデザート、あずきと絆がある」

 

イタリアは日程が厳しくドキュメンタリー撮影班のみ現地入り

親子連れのお客さんが多かった

感想

「心を揺さぶられた

 娘たちも最後まで見るべきと思った」

「好き…悲しかった」

「ストーリーは子供には難しかったかもしれない」

「好きだったよ 父から原爆のことは聞いていた

 壁に影がついていたのはショックだった」

「アニメは(絵が?)子供向きと思った」

「今まで原爆を落とした側の見方をしていた。この映画で落とされた側のことを知った」

 

 

富川国際アニメーション映画祭、渡米、もろもろ続きます。アヌシー→富川→アメリカの流れもなかなか劇的なのでまとめたい…韓国語の感想たちも載せたいけど元を確認してまとめる集中力がなくて悲しい。愚痴すみません。メモがあと10ページあるけど疲れたので終わり。

 

いつもの他力本願

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※ 「素晴らしかったんだ、ぼくの旅」は『母をたずねて三千里』の主人公マルコの台詞です。出稼ぎにでた母親からの連絡が途絶えたため、南米アルゼンチンを旅することとなったイタリアの少年の物語からの引用です。