往きて迷いし物語

もるあきがトールキン教授やPJ監督に翻弄されるブログ・『この世界の片隅に』備忘録

ニュージーランド 南島・他

 ニュージーランド旅行では、南島のクイーンズタウンにあるロード・オブ・ザ・リングショップや、ロケ地であるプカキ湖にも行ってきました。他にも少し写真が出てきたので載せます。

 ロード・オブ・ザ・リングショップは、『地球の歩き方』にも載っていました。いくつものツアー会社が並んでいる通りの緑の看板を目印に、建物の中へ入ると少し引っ込んだ奥にお店があります。
 ホビットたちの看板がありました!かわいいホビットの衣装を借りて写真を撮ることもできるようです。武器のレプリカやキャラクターのフィギュアにまぎれて、監督にそっくりな太っちょの海賊のフィギュアも展示してあります。
 ヘリやジープでめぐるミドルアース・ツアーのパンフレットがありましたよ。日数に余裕があれば参加したかったですね。

 今回私が訪れた、関連グッズの置いて あるお店はこことホビトンのシャイア ショップ、マタマタのiサイトですが、トールキンぬりえがあったのはこのクイーンズタウンのロード・オブ・ザ・ リングショップだけでした。興味はあったのですが、見本を開いた時に視界に飛び込んできたフェアノールのデザインがあまり好みではなく…うーん…。
 ロケ地ガイドつきの写真集もここで買ったものにはサインが入っていました。

 プカキ湖はマウントクックへ向かう途中に写真タイムで数分間停車しただけでしたが、とてもきれいなところでした。私達が行ったのは夏でしたので、ここであの寒々しい湖の街の撮影がされたとは不思議な気分でした。季節によって水の色がまったく違うんでしょうね。

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 クイーンズタウンからプカキ湖までの間に映画のロケ地が何箇所かあるとガイドさんが言っておられたのですが、朝早かったもので居眠りをしてしまって、ほとんど写真におさめられませんでした。高度があり乾燥しているので短い草が黄色い山に灌木の茂みがポツンポツンとある、ビルボたちがオークを乗せたワーグたちに追いかけられていたような風景は車窓からよく見かけました。

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 クイーンズタウンの空港にはホビット・ジェットのミニチュアが展示してありました。この情報はまったく知らなかったので思いがけず嬉しかったです(´∀`*)

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 マタマタのiサイトの外観です。マタマタに宿泊した場合、ここでホビトンのツアー申し込みができます。

 こちらはオークランド空港のドワーフ像、スロールなのかな…。出国前のエスカレーター脇にいたのを慌てて撮影しました。初日に空港に着いて国内線に移動する途中にもそれっぽいものを見かけたのですが、ツアー旅行だったので確認に行くことはできませんでした(u_u)
 
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 ニュージーランドのあちこちにミドルアースの痕跡がありますので、参考にどうぞ。

100% PURE NEWZEALAND
http://www.newzealand.com/jp/feature/the-hobbit-trilogy-filming-locations/

エクスペリエンスNZ
ロード・オブ・ザ・リング&ホビットツアー
http://experiencenewzealand.jp/activity/lord-of-the-rings/

日本の中つ国好きニュージーランド旅行者が決める #NZmustDO
(sayawenさんの個人ブログ)
http://bagend.me/nzmustdo/

2013年に台北でホビットの映画を観た

※取り急ぎ予約方法等知りたい方はリンク先の記事を参考にしてください。

 い 🎁きゅみ‏ @h1ddlesbatchJさんによるアプリで映画のチケットを予約購入する方法。
#台北映画予約#台北映画予約 hashtag on Twitter
台湾の映画予約サイト『ez訂票』
http://www.ezding.com.tw/mmb.do

2016年7月21日追記

0泊3日空港泊・弾丸台湾映画旅行 更新日 2017年7月20日
 葉‏ @takkyouさんによる2015年12月台北渡航記録

映画旅行(台湾・韓国 / 2015, 2017)のまとめ>OTHERS | Something about James McAvoy
 長谷川ちり子‏ @mmgh_trさんによる2015年11月台北、2017年3月プサン渡航記録

2017年7月21日追記

長谷川ちり子さんによる台湾のコンビニでの映画チケットの買い方モーメント
https://twitter.com/mmgh_tr/status/893079647717531648
 台湾に到着する前の段階で観たい映画館の名前と映画のタイトル表記をメモしておけば映画館の窓口で買うよりはスムーズです。
2017年8月10日追記

台湾ミラマーIMAXレポート
http://nz-thesaurus.seesaa.net/s/
 2017年7月に台湾で映画鑑賞された方のレポートです。
 日本からミラマーIMAXのチケットを予約して観に行かれたとのこと。その後、サイトのセキュリティが変更されたとの情報もあります。ここは竜宮城か何かかね!に笑いました(すずさん)

 少し上級者向けの便利技。
LCC利用者必見!“便利箱”を使って台湾の郵便局から日本へ小包を送ってみよう
2016.9.30
http://howto-taiwan.com/661/
2017年8月23日追記

【便利】ファミマで “日本〜台湾の店舗間配送” が開始! 国境を越えてコンビニ受取可能に / 日本人も使える? 使い方は? ファミマに聞いてみた
沢井メグ 2017/09/26 ROCKETNEWS
http://rocketnews24.com/2017/09/26/960438/amp/
2017年9月28日追記

 本文ここから
なぜ台湾・台北か?

 2013年、日本での『ホビット二部』の上映が他国より大幅に遅れると告知され、ツイッター上で海外遠征を検討するファンたちの声が聞こえてきました。私は長期の休みは取れない、お金も体力もそんなにないからニュージーランドやイギリスへは行けない…、だけど東アジアなら…? ちょうどその頃、友人が香港へ弾丸ツアーに行った話を聞き、食べ物も含め物価はそれなりに高かった、と。韓国は辛い食べ物が苦手なので無理です。台湾しかないでしょう。決まりました。
 消去法で決めた台湾ですが、グーグルマップで調べてみると台北市には様々な設備の映画館「影城」があることがわかりました。せっかくだから映画館のはしごをしてもいいなあ、と公開延期に落ち込んでいた気持ちが上向きになりました。食費と交通費が安いのもありがたいです。
 2013年12月半ばに公開の『ホビット』を観に台北へ行くことにしました。

航空券とホテルは?

 一泊か二泊、一人参加が可能なツアーはなかった(※出張ツアーならありますが、割といいお値段)ので、航空券+ホテルで探しました。しかしこれは滞在期間が短いため航空券の値段がげっそりするぐらい高く、いくらなんでもその値段で一泊二日はもったいなくて行かれない! とツイッターで喚いていたところ、LCCを勧めていただきました。その節はたいへんありがとうございました。

 Peachを利用して関空から3時間半程で台北市内から少し離れた桃園空港へ到着します。トイレが近いので通路側に座りたいと思い、席指定と手荷物預けのできるタイプのチケットにしました。当時はジェットスター関空-台北便はなかったと記憶しています。

 関空に行くまでが少し面倒でした。朝一番の搭乗、かつPeachはネットでの事前チェックインができませんし、すこしでも遅れたら搭乗できません。最初は職場から関空まで行ってしまって付近のホテルに泊まろうと考えたのですが、仕事が終わってから新大阪に駆けつけてもその時間では関空特急は走っておらず、到着してから食事を取るのも難しい。地元や梅田から関空までのリムジンバスも最終便に間に合いません。結局梅田に宿泊して早朝に空港行きのバスに乗ることにしました。梅田のホテルは乾燥がつらかったです。(12月でしたので暖房を効かせてくれていました)

 台北での宿泊は主要駅から遠くなくレストランやコンビニも近く、ついでに映画館も近いホテルがPeachで予約できましたので、そこにしました。クレジットカードは予約の時とホテルのチェックインの時のデポジットでしか使いませんでした。


映画館は?

[信義威秀影城]ヴィショウシネマ
最寄り駅:MRT市政府・信義公民會館・象山
 ガイドブックに載っていた24時間営業の大型書店[誠品敦南店]の近く(MRTで二駅)にある映画館は4DX対応! 当時国内の4DXシアターは愛知と福岡にしかなかったので、ここで観たいと考えていたのですが、いろいろ間に合わなくて無理でした。心残りのある映画館です( ;∀;)
 後に観光旅行をした際に台湾制作の人形劇映画を観に行きましたが、その作品は小さめのシアターでした。洋画の大作なら大きくて設備の新しいシアターで観られたんでしょうね。セブンイレブンでチケット購入可能です。

[國賓影城/ 國賓大戲院]アンバサダーシアター
最寄り駅:MRT西門
 影城と大戲院の区別がわからないのですが(住所も同じ?)ドルビーアトモス対応で包み込まれるような音響効果がとてもよいです。森の中で迷い、木の上から顔を出すシーンは最高でした(*´∀`)
 D-BOXも選べます。あの振動したり傾いたりするシートです。自分はこのシートはそんなにあれでしたね。
 スクリーンがかなり大きめで傾斜があるので見やすかったです。
 西門町には他にも映画館が複数あります。後述の美麗華より大きさは劣るもののIMAX(日新威秀影城)もあり 、評判は悪くないようです。3Dが苦手ならこの近辺で観たい作品を2D上映している映画館を探して行くのもいいのではないでしょうか。名物の麺線を食べたいです。

[美麗華影城]ミラマーシネマズ
最寄り駅:MRT剣南路
 美麗華ショッピングモールのIMAXはスクリーンがとても大きく、たいへん迫力があり、大満足でした\(^o^)/
 成田からなら台北松山空港に着くのでMRT(地下鉄)一本で行ける利点があります。関空利用だと桃園空港からバスかタクシーで市内まで1時間以上かかります。MRTの乗り換えが少し面倒ですが色分けにしたがって移動すれば大丈夫です。
 日曜夕方に行ったのでチケット売り場はかなり混雑していました。セブンイレブンでチケットを購入可能、その際、映画館名は「大直美麗華」となります。トイレは一番きれいでした。

[欣欣秀泰影城]ファンファンショウタイムシネマ
最寄り駅:MRT中山
 先に書いておきますが、いい映画館ではありますがスクリーンが小さめなので、海外まで来てどうしてもこの映画館で観なければならない強い理由はありません。
 日本人の利用が多いホテル街、中山北路の欣欣百貨店の上階に小さいながら映画館があります。2日目にたいへん疲れていて4DXの映画館へ移動できなかったのですが、ここで観ることができました。
 平日の午前中割引でチケットは安く買えました。通常価格も他の大きな映画館より若干安かったかと思います。スクリーンが小さめとは言え画質も音響も普通に良かったです。エアコンが効きすぎていて寒かったので、少しつらかったです。
 時間がなくて利用できなかったのですが映画館に併設のカフェはオシャレですし、トイレもきれいで地下にはスーパーマーケットもある、素敵な映画館でした。トールキン映画のファンにはカフェ「ドリーム・オブ・ホビトン」にとても近いのが利点です。ドリーム・オブ・ホビトンのことは別記事で書きたいとおもいます。


チケットの買い方・予約はできるのか?

 チケットは窓口で筆談で買えます。映画のタイトル、日時、大人か子供か、枚数、3Dは大丈夫か、席指定はできないけれどエリアは希望できるので、前の方か真ん中か後ろの方か…を伝えれば大丈夫です。筆談なので簡単な英語のやりとりでも大丈夫ですが、丁寧に確認するので時間がかかります。余裕を見ておくといいでしょう(T_T)

 ポップコーンやドリンクとのセット券を買うこともできますが、高いです。断るにはTICKET ONLYとかNO SNACKとか言えばいいんでしょうか…断われなかったのでよくわかりません。

 当日でなくとも上映時間が確定している作品の前売り券なら窓口で買えるそうなので、前日入りでチケットを抑えておきたい場合は窓口か、窓口へ行く時間がなければ利用料はかかりますがコンビニへ。私がセブンイレブンで端末[ibon]を操作してホビットのチケットを買った時は人気作の封切り直後だったせいか、そもそも指定できない仕様だったのか、席やエリアの指定はできなくて店員さんに発券してもらう際にこの席でいいか?と確認されました。

 映画館のネット予約は会員制で、海外からは会員登録ができなくて購入できないようでした。2013年のことで情報が古いので、気になる方は確認してみてください。

 セブンイレブンのネットショッピングサイト[ibon](店内にある端末と同じシステム)で日本からコンサートチケットを購入し、現地セブンイレブンで引き換えた例は出てくるのですが、映画チケット[電影票]の例は探すことができませんでした。

 ショートメールを受信できる端末と携帯番号があれば、台湾Yahoo!で予約できるらしいです。フリーWi-Fiの登録は携帯番号の頭090を8190にすることで登録できましたが、台湾Yahoo!のことは帰国してから知ったので、試す機会がありませんでした。


台北のネット環境は?

 日本で台北フリーWi-Fiに登録しておいたので、ファミマなどで利用できました。ホテルもWi-Fiが使えるところにしました。空港でもフリーWi-Fiが使えました。
 事前に地図や新幹線の時刻表、MRT(地下鉄)の路線図、映画の上映時間をiPod touchに入れて行きました。当時はガラケーWi-Fiに繋げたのでスマホを持っていなかったんです。仕事のメールが来る予定も待ち合わせもソシャゲもやってなかったのでそれで十分でした。
 ちなみに、2016年にはMRTの駅でWi-Fi使えるようになっていたと教えてもらいました。前から使えていたのか? Wi-Fiに関してはどんどん使えるエリアが拡大しているようです。
 モバイルルーターのレンタルや現地のカフェなどで申し込めるWi-Fiもあります。


追記 台湾の映画ファン

 日本と他国とで映画を観る際のマナーが違うようだ、と気になっていましたが、日本と同じようにしていれば大丈夫でした。おしゃべりしない、スマホの電源は切る、前のシートを蹴らないよう気をつける、など。
 私は鑑賞中のおしゃべり(客同士の会話や通話)は気になりますが、映画の内容に反応しての笑い声やどよめきはむしろ歓迎するタイプなので、台湾では日本より反応がよかったのでそれも込みで楽しめました。
 ただし、エンドロール途中での退場率はとても高いです。


参考
台北無料公衆無線 LAN」(Taipei Free)
http://www.tpe-free.taipei.gov.tw/tpe/JP-TPE-Guide_Foreigner.html

旅々台北
http://www.tabitabi-taipei.com/s-index.php

台北ナビ
http://www.taipeinavi.com

ドリエル・アース
ホビット 竜に奪われた王国』を観に台北へ行ってきた 映画チケット購入時の注意点編
http://middliel.blog.fc2.com/blog-entry-701.html

ibon(セブンイレブンのネットショッピングサイト)
http://ticket.ibon.com.tw/
店内端末利用方法
http://ticket.ibon.com.tw/Web/ActivityInfo/Details/24500#tabs_product

※台湾Yahoo!を利用して台湾国内でショートメールを登録してチケット予約をした例
駐在日記 in Taiwan
【怪獣大学/モンスターズユニバーシティ】来台して初めて映画館へ!/ネットでのチケット予約方法
http://shumaiz.blog.fc2.com/blog-entry-127.html


※海外からはネット予約できない事が書いてあります
台湾駐在ブログ いつも初心者日記
台湾VIESHOWで映画チケットの予約の仕方
http://zekkochosan.blog.fc2.com/blog-entry-834.htm


※コンサートチケットを日本で予約し、現地で引き換えた例
ibon購入方法(台湾コンサートチケット)
http://yumiko.justhpbs.jp/ibon.html

ホビトン ムービー・セット

 2016年1月17日、ニュージーランドはマタマタにある映画『ロード・オブ・ザ・リング』と『ホビット』のロケ地、『ホビトン ムービー・セット』へ行って来ました。
 同行者は『ロード・オブ・ザ・リング』は観たことがあるけれど『ホビット』はまだ観ていませんでした。

 ニュージーランドへはパッケージツアー、ホビトンへ行くために一日延泊してオークランドでの自由行動日を作りました。ロトルアに泊まってホビトンかトンガリロ国立公園を選択するツアーもあったのですけれど、そのコースだと北島にしか行けなかったですし、昼食もホテルかレストランで取らないといけなかったので。
 日本語ガイド付きの『ホビット村ロケ地ツアー』オプショナルツアーをお願いしました。(あとで知ったのですが、ツアー会社のサイトで直接申し込むことも可能です。日本語で申し込めますし、ネット割引もあります。また、他の会社になりますがデイ&ナイトの丸一日ツアーもあります。最小催行人数二名からなのが個人旅行者にはつらい。)
 ホビトンツアー当日の朝にツアー会社の方が宿泊ホテルのロビーまで迎えに来てくれます。この方が車での送り迎えもツアーガイドもしてくれます。この日の参加者はおらたち二人だけでした。ゴクリ、ゴクリ。

 マタマタまでのドライブは2時間ほど、日曜でしたのでスムーズな道のりでした。ドライブの間ずっとガイドさんがニュージーランドの色々な話をしてくれて、マタマタ到着まで30分ほどになるといよいよホビトンの話に。
 …ウェリントンからオークランドへ向かう列車に乗ったありし日のピーター・ジャクソン青年の手には『指輪物語』の原作本が…車窓の風景に想像力を刺激され…といった具合です。
 否が応でも高まる期待にやがて車はマタマタの町を抜け牧場地帯へ。どんよりしていた空も晴れ間が見えるようになりました。…『ロード・オブ・ザ・リング』の映画を撮ることになったピーター・ジャクソン監督はヘリを使ってこの土地を見定め…そうこうしているうちに車外に見えたのは「ホビトン ムービー・セット」の看板。

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 ついにホビトンの入り口にやって来ました。観光用インフォメーションサイト、「シャイアズレスト・カフェ」「シャイア・ストア」、そしてホビトンへ向かうバスの待機所。濃い緑色に金色の文字で「HOBBITON」、バスもビルボとフロドの家の扉と同じく濃い緑色でした。

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 次のバスが発車するまでの20分ほど自由時間となりました。数年前にできたばかりの建物なので、トイレも広くてとてもきれいでした。
 ショップにはホビットモノポリーやウェタ製の地図にアクセサリー、ポスター、各種資料集等々並べてあって、それはもうたいへんでした!緑竜亭のTシャツとミドルアースの写真集、別に今ここで買わなくてもいいトールキンの中つ国マップなどを買ってしまいました。レジでホビトン図柄の切手はいかが?と聞かれ、思わず購入してしまいます。
 2階のカフェも覗いてみたのですが、たいへんな混雑ぶり。ツアー申し込み時には「シャイアズレスト・カフェ」で昼食の予定だったのが変更されたので、飲み物だけでもと思ったのですが…。

 ツアーバスの運行に合わせてガイドさんの運転する車でホビトンへ向かいます。おらたちは敷地内で昼食を取るので、帰りのバスには間に合わなくなってしまいますもんで。
 バスの通る道はPJ監督が「ニュージーランドで撮影する大作映画のために」政府に援助を願ったところ、お金は出せないけど人手なら、と派遣された軍隊が作った道です。途中の丘から見える景色がPJに「こここそがホビトンだ」と思わせたのだそう。ところで私は写真がとても下手です。なだらかな起伏の丘と丘の間に点々と木々の小さな塊が見えました。

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 道の途中には撮影用の機材を積んだトレーラー等が停まっていた駐車場も見えます。今はホビトンのスタッフ用の駐車場。

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 ムービーセットのパンフレット、入場記念地図、日本語解説用紙です。以前はツアーガイドさんが喋っている横で日本語ガイドさんが同時通訳していたそうなのですが、そのやり方だと英語圏の人に迷惑がかかるのでこのような解説用紙を配布しているそうです。このことはオークランドのホテルに着いた時に旅行会社の方から説明されていました。

 しかし実際にはツアーガイドさんから少し離れた場所で声を低めて日本語でのガイドを行ってくださいました。赤いカバー🙌をつけたタブレットで映画のシーンのキャプチャを見せていただきながら日本語で解説を聞き、実際にその場所を見学できました。少人数でしたのでゆったりとした雰囲気でした。
 ビルボやフロド、ガンダルフが通った道などは人が集中するので背景のみを写真におさめるのは難しかったです。

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 ホビトンの畑でとても大きなかぼちゃが取れたので型を取ってレプリカを作りあちこちに置いてあるとか、あるホビットの家の前に置いてあるピクルスの瓶の中身は本物なので定期的に取り替えているとか、撮影が終わった後もセットを維持するためにスタッフさんたちが尽力されているようです。この細かい工夫のおかげか、同行者もガイドさんに質問をしたり、たくさんの写真を撮って楽しんでいたので安心しました

 袋小路屋敷の上の木も、傷んできたので少し前に葉っぱを全部つけ替えたそうです。その時期に訪れた人は木の幹だけになった姿を見て帰ったのだとか…。自分が行った時にそんなことになっていたらショックですね。

 パーティツリーは本物の木で、オーストラリア原産のとても成長の早い松の仲間だそうです。袋小路屋敷の上の木以外はすべて本物の木で、どうしても原作に合わせないといけない木には別の果実や葉っぱをつけたりしたということです。

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 映画では袋小路屋敷の横あたりからビルボが飛び出して駆けて行ったのですが、ガイドさんに、急な坂になっているでしょう、と言われて見てみると本当に急勾配の草の生えた道、いや、映画では道のないようなところを走っていました。映画の撮影の苦労は追補編でたくさん見て知っていたのですが、「ここをホビットの足をつけて駆け下りて」と言われたら怯えて、転んで大怪我をしてしまうな…と、この時初めてその苦労を身近に想像して考えることができました。
 『ホビット』も『ロード・オブ・ザ・リング』も撮影の過酷さは様々ありましたから、ホビトンのロケはまだそれほど大変なものではないのかもしれませんが、このシーン一つ取っても坂道を走り下りてどのコースが良いか調べたり、ホビットの足がしっかり嵌まるように調整したり、天気待ちだったり、マーティンがよい演技ができるようにスクリーンでは見えない苦労が山ほどあったのですよね。

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 いよいよ袋小路屋敷の前へ!ここは常に人がたくさんいる場所なのですが、みんな行儀よく並んでいて、「宴会の用以外お断り」の看板やあのベンチの写真を撮り、自分の前に並んでいる方のカメラで記念撮影をしてあげていました。ニュージーランド旅行中はどこでもそんな雰囲気でしたね。ホビトンではみんなとても嬉しそうですし、映画を見た事のない人たちも小さな可愛らしい家や美しい景色に感心せずにはいられないと思います。

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 袋小路屋敷へ登って行く道の途中に黄色な丸いドアの、だけどサムの家ではないとわかるその家の前で、ガイドさんからクイズを出されました。この家に住んでいるホビットは?映画にも名前つきで登場します。ヒントはスプーン。そう、ロベリア・サックビル・バギンズの家なんですね。煙突の様子からするとそこそこ広めの家でした。もちろん、袋小路屋敷には及びませんが!そしておらは写真を取り違えてないといいんですが…。

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 そしてなんと、ギャムジーとっつぁんの家、サムの実家も黄色いドアなんですね。映画を観て確認しなくては…!

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 サムとロージィの新居、『王の帰還』のラストに映るのがこの家のはずです。だけども、ガイドさん曰く『ホビット』でこの家を建て直した時にドアの形を間違えてしまった(!)とのことです…。ドアの下はしが地面に平行に切られていたのに、まん丸く作っちゃったんだとか…(@_@;)大急ぎで何十軒も建てたんですから、そんなこともあるのでしょう。

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 ホビットの家々や美しい花の咲く畑や果樹を眺め、広々としたパーティー広場を通り抜け、ぐるぐる細い道を歩いて緑竜亭へ向かいます。

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 ホビトンには珍しい茅葺き屋根!緑竜亭の他にもう一軒、粉挽き小屋のみが茅葺きです。他のホビットたちは無論、丸いドアの穴の中に住んでいますから、屋根なんか葺かないんです。石造りの立派な橋も茂みに隠れた小さな橋も映画のために作られたものです。地形に合わせて道を敷いたので、原作とは食い違う部分もありますが、ここは映画のホビトンなので問題ありません。たぶん。

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 この素晴らしい彫刻はマオリ族の職人に依頼したもの。緑竜亭では飲み物のサービスがありますが、ジンジャービアがノンアルコール、アップルサイダーはアルコールです。マグとビールは同じものが「シャイアズレスト」で売っています。
 宿帳のイライジャのサインも撮影したのですが、スマホを壊してしまったので、グーグル検索でどうぞお願いいたします。

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 待ち望んだ昼食です。緑竜亭の横にビルボの誕生会の時に立てられたような立派なテントが張ってあり、中は何十人も、ひょっとすると百十一人が一度に食事できるような広さでした。ビュッフェ形式でお料理を好きなだけお皿に盛っていただきます。
 おいしいお肉にじゃがときのこをたくさんいただきました。おやつには田舎風のケーキがいく種類もあったのですが、ご馳走をいただいたあとだったので、ひと切れ食べるのがやっとでした(o´3`o)とても美味しかったです。
 ガイドさんも一緒にお食事をしたので、色々とお話をうかがいました。夏はやはり月に何度もホビトンへ来てお客を案内してまわるそうです。ホビトンの英語ガイドさんとの情報交換を密にされているふうでした。そうでなければサムの家の扉のことなど、なかなかわかりませんものね。もしガイドさんに当たりハズレがあるとしたら当たりの方に担当していただけたと思います。

 たっぷりいただいた後に名残を惜しみながらホビトンを去りました。帰りがけには行きに興奮しきっていて目に入らなかった仔羊の群れも見ました。ホビトンへ入ってこないよう電気柵がしてあるので、中の畑の野菜やお花たちが守られているのです。

 マタマタを離れる前にアイサイト(ニュージーランドのあちこちの観光地にある小さなインフォメーションセンター)へ立ち寄りました。ここも映画の公開後、ホビットの家風の丸いドアと窓に改装したそうです。中にはゴラムの像があり、写真を撮ることもできます。撮りましたがスマホを壊したので、グーグル検索でどうぞお願いいたします。
 ここではトーリンの切手セットなど「シャイア・ストア」になかったものも置いてありました。

 オークランドへ車で送ってもらい、ツアーは終了です。道中せっかく色々お話しくださったのに、寝てしまって申し訳なかったです。
 スマホアプリでのリンクの貼り方がわからないので、ツアー会社サイトのURLをかいておきます。
ナビ アウトドアツアーズ ニュージーランド
http://navi.co.nz/new/


 これを読んでくださった方に少しでもホビトンの素晴らしさが伝わればいいのですが。おつきあいいただき、ありがとうございました。